バレエの32回フェッテで失敗したときのフォローのしかた

バレエ

バレエを踊る際、女性の最大の見せ場である、32回グランフェッテ。

踊る側からしたら、1番疲れているときにやってくる最難関の超絶技巧ですよね。

バレエの32回フェッテで失敗する、というのは踊り手にしたら悪夢のよう。

 

でも、実はプロでもちょこちょこ失敗しているのをご存じですか?

バレエの32回フェッテの失敗、どうやってフォローすれば良いのかコツを伝授します。

バレエの32回フェッテの失敗をフォローする方法①

とにかく、バレエの32回フェッテの失敗、1番多い原因はバランスが崩れること。

32回も回っていたら、どこでバランスを崩してもおかしくありません。

もうバランスが…となったときに無理して回り、転けてしまうのは避けたいところ。

 

転けてしまうと明らかに失敗、となってしまい、なかなかフォロー、という感じにならないのが問題です。

そうなる前に、まずは回転を止めずにバランスを戻す方法を考えましょう。

 

グランフェッテは、とにかく片足でずっと回っているのがバランスが悪い一つの原因。

ということで、いったんグランフェッテではなく、ペアテ(リエゾン・ド・ピルエット)に切り替えちゃいます。

 

そのまま、2回から3回かけてバランスを戻したら、もう一度グランフェッテに切り替えます。

バランスを崩しそう、というときに上手く切り替えられると、回転数を減らさずにフォローすることができる上、きちんとフィニッシュさえ決めれば、何となくできた感じになります。

 

ずっと片足で回り続けるよりはバランスが取りやすいので、バランスが崩れただけで目が回っているわけではない場合は、この方法でバランスの撮り直しをするのが1番失敗に見えないパターンだと思います。

バレエの32回フェッテの失敗をフォローする方法②

舞台の上はライトがまぶしく、その上目印になるものが少ないためお稽古場よりも目が回りやすい環境です。

そのため、お稽古場では目が回らないのに舞台に上がると目が回る、という体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

どうしても目が回ってしまってこれ以上回ると転ける、となった場合は、諦めていったんやめてしまいましょう。

転けるよりは、1回やめてピルエットから仕切り直す方が印象が良いためです。

 

また、1度回るのをやめる方が、目が回っている状態をずっと続けているよりは、バランスが取りやすいです。

もちろん、いったんストップしてしまうため、流れが止まってしまうのは仕方ありません。

32回フェッテのうち、残りが半分より少ない、というときはこの方法が良いと思います。

バレエの32回フェッテの失敗をフォローする方法③

さて、32回フェッテのうち、最初の16回までで失敗してしまった。

回るのをやめないとどうしようもない状態になってしまった、という場合は思い切って振り付けを変えてしまうこともできます。

 

ただし、その場合はお稽古場での練習の段階から、パターン2として練習しておく必要があります。

また、振り付けを変えてしまう可能性があることに対しては、許可を先生に取ってから行う必要があるので気をつけてください。

 

さて、その方法とは、さっさとやめてしまってマネージュに切り替える、という方法です。

もちろん、一度回るのをやめて、もう一度ピルエットからやり直しても良いのですが、降りて、ポーズをとって、としている間に目が回るのが収まります。

 

実際にそういう振り付けになっているバージョンもあったりするので、ものすごく失敗した、という感じにならないのがこの方法の最大のメリットです。

ただ、舞台に乗っていて、失敗しそう、というシチュエーションでとっさに切り替えができるかどうかは、練習あるのみ。

 

32回転できた場合とできなかった場合の両方の練習が必要になってきます。

舞台の上で失敗したので、突然切り替える、というわけにはいかないので注意が必要です。

バレエの32回フェッテの失敗をカバーする方法④

後残り2回か3回だったのに!

というときは、さっさと降りてポーズしつつ、上半身で軽い振り付けを作りながら、曲が終わるのを待ちましょう。

曲の最後をもてあましそうな場合は、もう1つポーズを追加するのもアリです。

 

失敗の理想型としては、これが1番ダメージが少ないと思います。

まとめ

バレエの32回フェッテで失敗してしまうのは、実は発表会などでは良くあること。

プロでも、ちょこちょこ失敗するのを見かけるくらい難しい超絶技巧です。

しかし、失敗を上手くフォローできれば大丈夫。

 

失敗をフォローするための練習も、お稽古場でしておけば安心して舞台に望めます。

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