バレエ白鳥の湖のあらすじと衣装を全幕通して解説します

バレエ

バレエ、と聞くとまず一番に思い浮かぶのは白鳥の湖、という方も多いのは、と思います。

そのバレエ白鳥の湖のあらすじと衣装、どのようなものかご存じですか?

衣装に関しては、実は主要な登場人物たちはちょこちょこお着替えして登場することも。

 

バレエ白鳥の湖をあらすじと衣装を一緒にご紹介します。

 

バレエ白鳥の湖のあらすじと衣装①プロローグ

物語は、オデット姫が花畑で花を摘んでいる最中に悪魔ロッドバルドが白鳥になる呪いをかけるところから始まります。

公演によっては、全部すると長くなりすぎる、という事情もあり、省略されてしまうことも多いシーン。

衣装

オデット:ジョーゼットのドレス姿、もしくはロマンチックチュチュから呪いがかかると白いチュチュ姿に。

どちらも色は白が多いですね。

 

ロッドバルド:黒の上着と黒いタイツ、マントを着けていることも。

バレエ白鳥の湖のあらすじと衣装②第一幕

場所は変わって、お城の庭園。

ジークフリード王子の誕生日前祝いパーティーが行われています。

王子の友人たち(場合によったら、なぜか村人たち)もお祝いに駆けつけました。

 

楽しく祝っているところに王妃様が登場し、王子に翌日の誕生祝いの舞踏会で招待客の姫たちのなかから結婚相手を決めるように言います。

自由がないことを嘆いた王子は、プレゼントされた弓矢持ち、一人気晴らしに湖の畔へと狩りへ行ってしまいます。

 

全三幕構成で公演される場合、このシーンがプロローグまたは、第一幕一場となっていることもありますよ。

衣装

王子:白の上着、白のタイツ

友人たち(男性):王子とは違う色の上着、白のタイツ

友人たち(女性):村娘風のビスチェがボディに着いたロマンチックチュチュ、もしくは王子の友人なので、貴族の娘たちということで、ちょっとゴージャスな膝下丈ロマンチックチュチュ。

 

王妃様:足が隠れるほど長いドレス姿。

ピエロ:左右の色が違う上着に黒タイツ。

バレエ白鳥の湖のあらすじと衣装③第二幕

気晴らしの狩りのため、湖の湖畔までやってきたジークフリード王子。

湖にいる白鳥を弓で狙っていると、なんとその白鳥が美しい娘へと姿をかえました。

その美しい姫が、悪魔ロッドバルドによって姿を変えられた、オデット姫だったのです。

 

始めはおびえていたオデット姫でしたが、次第に王子に心を許すように。

どうしたら呪いが解けるのかを王子が訪ねると、大勢の前で愛と結婚を誓う必要があると言います。

王子は翌日に行われる誕生祝いの舞踏会で結婚を誓うことをオデットと約束し、城へと帰っていきました。

衣装

オデット:白いチュチュに白い羽の付いた頭飾りとティアラ。

コールドバレエ:白いチュチュに白い羽の頭飾り。

王子:衣装変わらず。

 

見ている際、オデット姫とその他の出演者を見分けるポイントは、頭のティアラの有無と、チュチュの飾りの多さです。

バレエ白鳥の湖のあらすじと衣装④第三幕

ジークフリード王子の誕生祝いの舞踏会。

様々な国から人々が王子のお祝いに駆けつけます。

また、花嫁候補の姫たちも次々と登場しました。

 

王妃は、姫たちの中から花嫁を選ぶように促しますが、王子は誰も選びません。

そこに高らかなファンファーレが鳴り、悪魔ロッドバルドとその娘オディールが貴族とその娘に分して登場します。

 

オディールをオデットと思い込まされ、勘違いしてしまった王子は、オディールに愛を近い、結婚を申し込みます。

送れて舞踏会にやってきたオデットは、その瞬間を見てしまい、悲しみのあまり湖の麓へ走り去ってしまいました。

 

愕然とする王子の前で、オディールとロッドバルドは正体を現し、高笑いしながら去ってゆき、王妃はあまりの出来事に気を失ってしまいます。

王子はオデットを探しに湖の畔へ向かいます。

衣装

オディール:黒いチュチュ、黒い羽の頭飾り、ティアラ。

ロッドバルド:黒い上着、黒いタイツ、マントはあったりなかったり。

王子:黒い上着、白いタイツ、もしくは、全身黒、もしくは全身白、と実はバレエ団によって様々。

王妃様:淡い金色のドレス、もしくはえんじ色のドレスが多い。

 

花嫁候補の姫たち:白っぽいロマンチックチュチュ、もしくはクラシックチュチュ。

スペイン:赤黒のスペイン風バラの着いたドレス、もしくはスペイン風ロマンチックチュチュ。

ナポリ(イタリア):ヨーロッパ民族衣装風のロマンチックチュチュに、タンバリンなどを持っていることも。

 

チャルダッシュ(ハンガリー):ナポリと同じくヨーロッパ民族風のロマンチックチュチュ。

基本的にナポリとデザインは多少異なる衣装が採用されることが多く、ベル型の袖が付いていることも。

かかとをコンと打ち合わす振り付けが特徴的。

 

ルースカヤ(ロシア):重めの生地で作られた足首までのドレス風にロシアの冠、ココシニク。

キャラクターダンスの中では唯一スペイン以外ではロマンチックチュチュでない衣装です。

マズルカ(ポーランド):こちらもヨーロッパ系民族衣装風のロマンチックチュチュ。

 

バレエ白鳥の湖のあらすじと衣装⑤第四幕

湖の畔へ帰ってきたオデットは悲しみのあまり、人間の姿のまま死んでしまおうとしています。

そこに王子が追いかけてきて、愛しているのはオデットのみだと訴えます。

そこへロッドバルドが登場し、王子は激情のままロッドバルドと戦い、倒してしまうのでした。

さて、ここからが解釈の違いによってエンディングが異なるんですね。

 

①ロッドバルドが倒されてしまってはもう呪いは解けない、と絶望したオデットが湖に身投げをし、王子がその後を追って、二人とも…という悲劇のエンディング。

実は、これがオリジナルです。

 

②身投げをしますが、愛の力で奇跡が起きて呪いも解かれ、二人とも生還してハッピーエンド。

こちらは、悲劇的エンディングがあまりにも受けなくて生まれたらしいですよ。

わりと多く演じられているエンディングだと思います。

 

③身投げして、二人とも…となりますが、生まれ変わって結ばれる、というなんだか前の二つがミックスされたエンディング。

こちらはわりと新しい目のエンディングだと思います。

 

どの終わり方もそれぞれに良いところがあるので、見比べてみるのも良いですよね。

衣装

オデット:ハッピーエンドですと、オデットがプロローグできていたジョーゼットのドレス、もしくはロマンチックチュチュにお着替えして登場する、というパターンもありますよ。

まとめ

古典と言われる、バレエの白鳥の湖ですがあらすじや衣装に注目しながら見てみると、また新しい発見があるかもしれません。

有名な演目ですが、長い間廃れることなく上演されてきたのも、やはり物語の魅力や衣装の華やかさが大きな要素となっているのは間違いないでしょう。

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