ドライブマイカーはつまらない?淡々と進む40ページほどの物語

車 雑記

ドライブマイカー、映画賞を総なめしそうな勢いですね。

レビューを見てみると、絶賛されている方から、つまらない、元からカンヌ映画祭に向けてフランス人が好むように作られているのでは?など様々な意見が見られます。

 

ドライブマイカーはつまらない、おもしろくない…。

そんな声もちらほら…。

原作は淡々と進む、40ページほどの短編小説ですので、原作と映画はかなりの差があるでしょう。

 

映画は約3時間の超大作です。

長い映画を見るのが苦手な方には、ちょっとつまらなく感じてしまうかもしれませんね。

逆に、原作も登場人物は4人、淡々と会話がメインで進むので、ドライブマイカーはつまらない、と感じる人もいるかもしれません。

ドライブマイカーはつまらない?映画への反応

映画は約3時間の超大作。

海外での反応は

と、アジアでもヨーロッパでも大きな反響を得ていますね。

3時間の大作映画ですが、半分くらいの時間しか感じなかった、というコメントもあり、良い映画なのかな、という感じがしますね。

 

ただ、原作が村上春樹、ということもあって、このような意見も。

村上春樹さんの作品は基本的に純文学に分類されるので、好みが分かれるとも思います。

軽く読める作品、というよりは考えさせられる作品が多い印象ですよね。

そのため、やはり好みが分かれる結果となるのかもしれません。

 

また、このような意見も。

たしかに、話の内容がちょっと大人向けではあると思います。

若い人にはちょっとわかりにくい内容かも知れませんね。

ドライブマイカーの原作はどんな話?


では、そのドライブマイカーの原作はどのような話なのでしょうか。

原作は、「女のいない男たち」という本に入っている、短編小説の中の1つです。

約40ページほどの短い物語で、ものすごく淡々と話が進みます。

 

主人公は、妻を亡くして2年の俳優家福(かふく)。

実は、下の名前は物語の中で一度も出てきません。

ずっとフルネームは出てこないままで、話は進みます。

 

家福が運転手を雇うことになったきっかけは、自身の事故。

また、その際に緑内障が発覚し、視界に穴があることもわかり、運転をしないように、という事務所の方針に従ったためです。

 

そこで紹介されたのが女性の運転手、渡利みさき。

物語は基本的にこの二人の会話と家福の回想で進みます。

女性の運転に少々偏見のある家福でしたが、運転が上手いから、という理由で紹介された渡利は基本的にぶっきらぼうで無口というところを買われて、雇われることになります。

 

仕事内容は、家福が俳優ということもあり、舞台をしている劇場への送迎、たまにテレビ局、また演劇の指導もしているので、養成所、と都内のみ。

このあたりも映画とだいぶん違うのではないでしょうか。

 

運転する車は黄色のサーブ900コンバーティブルというオープンカー。

スウェーデンの車なんだそう。

この車の助手席に乗りながら、少しずつ話をしていくうちに、二人は打ち解けていきます。

 

そこでラブロマンスにならないのが村上春樹です。

奥さんが亡くなって2年が経過していますが、家福にはどうしても奥さんの行動で理解できないことが。

それが、4度に渡る奥さんの浮気です。

 

本文中には浮気、という言葉は出てきません。

ただ、4人の男性と関係があった、という表現になっています。

そして、それはなぜだったのか、奥さんが亡くなってしまって、どうしても折り合いが付かなかった家福が、段々と話すことによってなぜ自分の中で折り合いが付いたのか、ということを自覚していきます。

 

結局、物語の流れとしては、運転手をしている渡利と話ながら、死んでしまった奥さんの浮気にどうやって自分の中で折り合いをつけるか、というだけの物語です。

内容としてはこれだけのため、この話が3時間の長編映画になったことに驚きを隠せません。

ドライブマイカーの原作と映画、どのように違うのか

原作が40ページしかない、ということで、もうほとんどが別物になっているといっても良いのではないでしょうか。

話の内容の、亡くなってしまった奥さんの浮気にどう折り合いをつけたのか、というところはきっと変わっていないでしょう。

 

ただ、それだけの内容で3時間は無理があると思います。

なので、少なくともドライブはいろんなところに行っていますし、さらに登場人物も大幅に増えています。

 

細かいところでは、実は車の色が違ったり、妻の名前は原作にはなかったり、と数え上げたら切りがありません。

また、他の短編小説の内容も含まれているそう。

実際に原作を読んで、映画を見たらさらに違いは多くわかりそうですよね。

まとめ

ゴールデングローブ賞を取った映画作品、ドライブマイカーですがおもしろくないという評価と、おもしろかったという両極端の評価を受けている作品ではないでしょうか。

また、原作は40ページほどの短編ですので、映画を見る前、または見た後に一度読んでみるのもおもしろいのではないかと思います。

 

原作も映画も、良くも悪くも「考えさせられる」作品だと思います。

じっくりと自分の内面に向き合いながら読むのも良いかもしれませんね。

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